〈それのみならず、ちょいフルな雑誌(ムック)を見つけた時もそう、なんだか気になる、値段が手頃、表紙に一目でぞっこんラブ、だったらレッツラゴーで買っちゃいな、じゃないとすぐに売り切れてしまうわよ、みたいな……雑誌〉
「映画の中の寅さんは、肩書・学歴・役職などでは決して人を見ない。渥美(清)さん自身がそうでした。あの人は、そこに何人かがいたら、そのなかで一番弱い人の側に立つ、そういう低い目線で物事を考えていた。その姿勢には確乎たるものがありましたね」
山田洋次 (映画監督)
(↑雑誌『サライ』2006年7月6日号より)