〈それのみならず、ちょいフルな雑誌(ムック)を見つけた時もそう、なんだか気になる、値段が手頃、表紙に一目でぞっこんラブ、だったらレッツラゴーで買っちゃいな、じゃないとすぐに売り切れてしまうわよ、みたいな……雑誌〉
「(池袋の文芸坐・文芸地下劇場に)学生時代、週に何度通っただろう。55(昭和30)年、文芸地下『七人の侍』で柿落しした。翌年『夢去りぬ』『拾った女』で文芸坐が開館。当日は土砂降りの大雨だったよと社長の三浦大四郎さんがしみじみ話してくれたのも懐かしい」
宮崎祐治 (映画イラストレーター)
(↑雑誌『東京人』2022年12月号より)