〈同様に、たまたま見つけ買って読んだ古い雑誌『BRUTUS』が面白かったことも単なる偶然ではないとポパイは確信した……ふるブル〉
「(映画『顔』は)整形逃亡で有名な福田和子をモデルにした作品。主役の藤山直美が顔を変えることはないけど、行く先々で人間性を変えてしまう。すべての女は女優である、なのだ。そして、逃げることで見つける『私』。自分探しは外に出ないと始まらないし、顔を変えたところで変わらない。整形も逃亡もきっかけにすぎない」
松江哲明 (映画監督)
(↑雑誌『BRUTUS』2011年12月1日号より)