〈同様に、たまたま見つけ買って読んだ古い雑誌『BRUTUS』が面白かったことも単なる偶然ではないとポパイは確信した……ふるブル〉
「人間は、30歳過ぎると反対の性の兆候が現れてくる。男性ならば、情緒的な面が出てきてそれを受け入れながら成長していく。ウディ・アレンは、早くから女性性に目覚めていた人だと思う。人生突っ張ることなく、情緒的な面を伸ばしていった。彼の映画を見ていると、『男だからと無理して頑張る必要はない』と思える。ホッとします」
井上一馬 (エッセイスト)「井上一馬のウディ・アレン論」
(↑雑誌『BRUTUS CINEMA』1998年5月30日発行より)